11月に入り、あちらこちらへと行くことになって、
写真の枚数が激増しておりまして、大変煩雑になっています。
12月も予定がいくつも入っており、忙しくなりそうです。

ほとんどが都内の家族の手伝いで赴くものですが、そんな中でも、
撮れる処はできる限り撮りまくる、なるべく理由を付けて
寄り道をするなど、記録の姿勢は何処に行っても変わりません。



このブログは基本的に東松山市内をメインに記事を書いておりますが、
ここを立ち上げた当初の予定では、埼玉全般とその他の地域、
そして特撮聖地の3本柱でお送りする予定でした。

まとめていく課程で、結果的に市内の記事がほとんどになり、
その他の地域は別のサイトを立ち上げる事も検討しましたが、
闇雲に増やすとさらに煩雑になることは明白ですので、
今後はほかの地もこのブログにて掲載していくことにしました。



さて、今回は上沼・八雲神社周辺の戦前からあった店舗群です。
既に八雲神社辺りは2018年3月を載せていますが、
今回はそれより前の2015年の様子です。



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歴史ある八雲神社。
その先に見えるのが「神山輪店」「横田建築」です。
戦前から営業されていました。





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1974年の上沼周辺。
おなじみ国土地理院の画面です。図解はそのうち描く予定です。
戦前由来店舗の名称を基準に記入しておきます。

上沼交差点の処はまだ東側、現在の西友方面に抜ける道がありません。
そのあたりはまだ宅地化されていません。
その道ができる前には、このように「坂本古物商」が建っていました。

その右に建っている真新しい一軒家群の場所は、戦前期には市内アパートの
第1号とされる「アパート松風荘」があったそうです。




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さらに昔、明治時代まで遡ると上沼の輪郭は東に大きくはみ出しており、
これを昭和初期に埋め立てたという記載が文献にあります。
明治期の地図にもしっかりとその形は描かれており、
Googleの上空からでもそれを伺える遺構が確認できます。

かつてのここ辺の様子は、公式や写真集に幾つかあるので、
もしかしたら当時の店舗姿を見ることができるかもしれません。
見つけましたら指摘する予定です。





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既に紹介済み、八雲神社南側の「大沢建具店」と「小林商店」。
前回にて、建具店の表札が出ていることを見逃しておりましたが、
玄関にしっかりと掛かっています。





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奥から「神山輪店」と「横田建築」の2店。

横田建築は戦前では「大工職 横田」となっております。
看板の屋号の「建築」文字が剥がされております。
もう営業はされていないのでしょうか。





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神山輪店。
2015年のこの様子ではお店は開いておりますが、
現在では店先に板が張られて封印されています。
(前回の八雲神社記事を参照)





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神山輪店のすぐ隣が「曹洞宗 曹源寺」。
2021年現在改修中。





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神山輪店の店舗は、見たところ戦前の建物です。
曹源寺側の北半分は1970年代の資料では関戸家となっております。





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道路南側方向。





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道路北方向。
明治まではこの先には上沼の続きが出っぱっており、
右側に曲がりくねっておりましたが埋め立てて直線となりました。

公式には明治期の貴重な写真があります。





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トタンに覆われていますので、当時の姿ではありませんが、
元の建物が古いことはしっかり見て取れます。

ここも近いうちになくなってしまいそうな雰囲気です…





上沼公園方向に移動します。


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この建物は今年に解体されてしまいました。
ここは「尾崎洋品店 勉強堂」です。

戦後の何年まで営業されていたのかは現在のところ不明。
隣の一軒家(尾崎家)の処までが店舗位置であったようですがそれも憶測。
1970年代には既に店舗ではなくなり、このトタンの建物は駐車場と記載されます。






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どこから見ても紛れもない戦前建築。
つい最近まで存在していたのですが、あまり撮っていなかったようで、
良い画質の写真が手元にありません。
毎度のことですが、なんで納めてなかったのかという手落ちがあります。





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側道。
ここは元々上沼を埋め立てた跡地で、崖のようになっているのは
埋め立てた後の盛り土であると思いますがいまいちよく判りません。

崖の下が、かつて上沼が続いていた端の辺りです。





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店舗面は改修されており、かつての姿は正面からでは判りません。
それにしても駐車場車庫にしてはあまりに低い開口で、
ここがまだ駐車場として営業されていた頃は想像できません。
無論、さらに昔の洋品店であった姿は想像が全く付きません。





2021.11.05 14:52
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今年、更地となってしまいました。
古木の根っこだけが当時を物語ります。





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上沼交差点。
これ1枚しか見つかっていませんが、宮岸商店とその看板が写っています。
これを撮ったすぐ後くらいにはこの看板は無くなっていたかと思います。
この写真が無ければここが宮岸商店であったということも判りませんでした。
業種は酒店です。

そしてこの建物自体も、去年頃に解体されています。

締めは、いつもながらお約束の「無くなっていく悲しみ」で、
記事を終わりたいと思います。




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211207(火)リンクを追加。
211218(土)画像の追加。